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【全国デュエパ旅】コミュニティに必要なものとは?山梨で学ぶ3つのコト【イベントレポート】

イベントレポート連載企画「全国デュエパ旅」の記事です。
今回は山梨県へ旅行して、「第一回甲府貢川ファンイベント」に参加しました。

目次

全国デュエパ旅レポートマップ

県をクリックすると、その県で行われたイベントレポートを確認できます。

1.【旅行記】風薫る地、甲府へ

というわけでデュエパ旅のはじまりです。

初回となる今回、行ってきたのは山梨県です。
私の所在地である愛知県名古屋市からは、車で3時間30分、約250kmの道のりとなります。

名古屋から山梨までは長野経由の中央道ルート(上)と、静岡を経由する東名ルート(下)があり、
今回は中央道ルートを使用。

まずはファンイベントの前の旅行記として、立ち寄ったスポットについて紹介させていただきます!

昇仙峡

中央道を通り、険しい峠道のドライブを楽しみながら最初に辿り着いたのは、日本五大名峡の一つである昇仙峡です。ロープウェイで山頂へ。

雪化粧も新緑もない季節なので写真だと良さがあまり伝えられませんが、山の静寂に響く川のせせらぎや風の音が心地良かったです。記事の原稿が進みそうな落ち着いた雰囲気でした。

ほったらかし温泉

甲府に到着したら、非常に有名な温泉であるほったらかし温泉に行きました。
開放感溢れる露天風呂は、湯船に浸かりながら富士山と甲府盆地の絶景を見ることができます。

カメラを持ち込めないので公式HPより

夕方に行ったので、富士山と夜空で2度楽しむことができました。
個人的には、今回立ち寄ったスポットで一番好きでした。是非ともまた行きたいです。

甲州ほうとう小作

夜に、山梨の郷土料理であるほうとうをいただきました。
味噌の味が濃厚で野菜が美味しかったです。寒い日にすごく良さそう。

忍野八海

甲府で一泊した2日目。
午後のイベント前に山梨有数の観光名所である忍野八海に行ってきました。

富士山が近い!
とても美しい景観を楽しめました。
有名な場所ですが、ここも山梨に来るならとてもおすすめです。

山梨観光を楽しんで、デュエパ前の元気を補充した後は、いよいよファンイベントです。

2.【イベントレポート】第一回甲府貢川ファンイベント

イベント情報

イベント名:第一回甲府貢川ファンイベント デュエパーティー

開催日:2025/03/23

会場:BOOKOFFSUPERBAZAAR甲府貢川店

参加者:28人(プロモ配布実施)

今回訪れたイベントは、なんと山梨県初のファンイベントだそうです。
30人近く集まりました。山梨のデュエパ熱を感じます!

1ゲーム目

対戦相手

青黒緑水晶ゼニス
リオサのお茶会さん

青単ドンデンブタイ
めんだこさん

青黒緑スネーク
メルキス(筆者)

5色デーモン・コマンド
霊さん

使用デッキ・プレイレベル

プレイレベル:3寄りの2

部分的にロック要素があるということで此方も高レベル向けのデッキを選択。
とはいえレベル2向けのデッキでも問題なかったなと振り返っています。

スネークを出しては除去されてまた出して…というのを繰り返しているうちに十分なマナが溜まったので、《念仏エルフィン》→《フィーバー・ナッツ》と2軽減を作り、《蛇手の親分ゴエモンキー!》でクリーチャーを大量召喚。
十分な打点を作ったら《呪紋のカルマ インカ》を《同期の妖精》で守り、《超絶特Q ダンガンテイオー》でSAを付与して一斉攻撃したら《「ようこそ、我が魔城へ」》を踏み抜きストップ。

その後《クリスタル・ドゥーム》で一気にゼニスを召喚したリオサのお茶会さんが勝利しました。

2ゲーム目

対戦相手

白青緑無限耐久
キリハさん

白黒赤ファイアー・バード
世絆さん

4色S・トリガー
DuskSphereさん

白黒緑パーフェクト・ワールド
メルキス(筆者)

使用デッキ・プレイレベル

プレイレベル:2

カジュアル向けデッキで遊ぼうと思いディスペクターとしては出力がそこそこのデッキを選択。
しかし耐久型デッキを選んだことが裏目に。

防御力が高いデッキ×3かつ、唯一攻撃的なデッキの世絆さんのファイアーバードにメクレイドの失敗が続いた影響で、2時間近く耐久戦をすることになりました。

DuskSphereさんの4色トリガーの《ハイパー・エン・ゲルス》&《油殿の精霊龍 オイルマーネ》&《ボルシャック・ヴォルジャアク》と大量のS・トリガーの組み合わせで、殴っても殴っても次のターンにはシールドの数が戻ってるのが凄かったです。

減らしても回復するシールドに加え、全体除去をしてもマッド・デッド・ウッドでの蘇生まで備えていました。

あと、キリハさんが《バイナラドンデン》のニンジャストライクに合わせて《♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽》を唱えて2面除去していたのがかっこよくて印象に残っています。

ゲームは4色トリガーを世絆さんの《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》で崩して、シールドを回復する際に山札が減っていたので《マブシコワ・チャージャー》で山札切れにしたものの、キリハさんの耐久デッキの防御は破れず、私は山札切れでした。

プレイレベル2で遊ぶ際はお互いにロックやマナ破壊や集中攻撃がないぶん耐久力が高くなりがちですので、守りを突破する手段は考慮したいところです。

封印や能力無効化が1枚あれば楽に突破できたシーンがいくつもあったので、それらの重要性を再確認したゲームでした。

3ゲーム目

対戦相手

5色デュエキングレア
霊さん

赤緑モモキング
?(不明)さん

青単リキッド・ピープル
DuskSphereさん

白青赤重呪文
メルキス(筆者)

使用デッキ・プレイレベル

プレイレベル:2寄りの1

低プレイレベルで遊びたかったので提案しました。
というわけでナーフやパックで遊ぼうぜデッキを使用。

ロマイオンのEXライフを撃ち抜くべく《インビンシブル・ナーフ》を使用。
EXライフは外したものの1枚焼却できました。

キリハさん撮影

ゲーム中にナーフで遊べるのはこのゲームならではの楽しさですし、やることが馬鹿馬鹿しくなるほど面白くなります。

ゲームは終盤にはDuskSphereさんの青単リキピとタイマンになり、《超銀河弾HELL》《にゃんこ砲発射!》といった重火力呪文が活躍して勝利しました。

3.【主催インタビュー】A4さん

イベント後にファンイベントの主催者である、A4さんにイベントや山梨のデュエマ事情についてお話を聞かせてもらえました。
A4さんはDMPランキングで山梨上位の競技プレイヤーでもあり、最近は認定ジャッジになるべく試験の勉強もされているとのこと。

――よろしくお願いします。
本日は山梨県で初のデュエパーティーのファンイベント、と伺いました。

A4「店舗が昨年スタートして、デュエマの公認イベントのサポートが2月に通ったため、3月のイベントに何をやろう、ということからはじまりました。
CSを2回やるか、CSとファンイベントを1回ずつやるか迷い、お試しという気持ちで本日のファンイベントを開催しました。あと、DMPランキングの最終月にCSを2回やるとランキングへの影響が大きいというのもあったりなかったり…

――イベントのフォーマットとしてデュエパーティーを選択されましたが、決め手はありましたか?

A4「他のフォーマットも選択肢にありましたが、当店や県内の他のお店のフリーでもよく遊ばれていたフォーマットということでデュエパで開催しました。」

――開催してみて、どうでした?

A4「賑やかな雰囲気でとてもよかったと思います!
始めてのファンイベントの運営でオペレーションに少し不安な部分がありましたが、参加者の方にも助けてもらえました。
こういった良い雰囲気はデュエパーティーならではだと思います。
私自身は競技プレイヤーなんですが、競技デュエマでは気づけないようなカード同士の相性など、新しい発見もあり、デュエパーティーというコンテンツに、良い意味での気づきがありました。」

――では、次のファンイベも?

A4「勿論、引き続きデュエパーティーでやらせていただきます!」

山梨のデュエマ事情

A4「山梨でデュエマを遊ぶうえでの一番の困りごとは、カードショップが少ないことです。
ショップが少ないので、カードを買う場所、遊べる場所、イベントの全てが十分と言えないと思います。
DMPランキングを走ろうとすると県内だけではCSが足りず、車で隣県の静岡や長野に行くことも多く、時には東京まで遠征することもあります。」

――東京だと、交通費が嵩みそうですね。

A4「甲府から新宿まで片道で2310円です。お金がかかる分必死になります。また、山梨で手に入れられないカードを、この時に買い揃えたりもします。」

――それは…大変です。ショップの少なさは切実ですね。

――今日のファンイベントは20人を超える盛況でした。ショップが足りていないということですが、プレイヤーの方は結構いる印象です。

A4「コロナ禍が明けてから新規のプレイヤーがとても増えました。
リモートではなくテーブルトップで遊びたいという需要があることと、いきなりつよいデッキとエキサイティング・デュエパ・デッキという完成度の高い構築済みデッキの存在が、明確に新規プレイヤー増加へ大きく貢献していました。」

――先程仰っていた、カードを買える場所が少ないという問題を、構築済みデッキが解決してくれたんですね。

A4「そうですね。コロナ禍の前は競技プレイヤーばかりだったのですが、コロナ後では普段CSに行かないようなプレイヤーと半々くらいになりました。」

――ちなみに、デュエパにおけるプレイレベルの傾向はどうでしょうか?

A4「現時点ではカジュアルとガチで7:3くらいで、カジュアルの方が多いですね。甲府のデュエパーティーも始まったばかりで混沌としていて、これから傾向も変わるのではないかと思います。」

――なるほど。ありがとうございます。

4.【コミュニティインタビュー】山梨のプレイヤーの皆さん

「実は、山梨のデュエマは一度幕を降ろしていたんです。」

イベント終了後に、山梨の地元のプレイヤーであるリオサのお茶会さん(以下リオサ)、キリハさんらに更に詳しく山梨のデュエマコミュニティについてお聞かせいただけました。

リオサ「甲府にも競技プレイヤーを中心としたコミュニティがありましたが、かつての山梨のデュエマの中心は、そこから南の富士吉田にあったと思います。
大型非公認大会『桃太郎決闘祭』と、その主催のゴメスさんが盛り上がりの中心にありました。」

甲府は地図上の③付近で、富士吉田は④付近。文字通り「峠を越えて」行き来する距離がある。

――桃太郎決闘祭といえば、関東CSのような、公認CSサポートの仕組みができるより前にあった黎明期のイベントですね。15年以上前でしょうか。

リオサ「桃太郎という地元のカードショップから取った名前で、2013年に閉店するまで続いていました。
吉田勢の一部はDMEDHを遊んでいる方もいました。
桃太郎が閉店して遊ぶ場所を失ってからは、カラオケのスペースを借りた『山梨DM Dynamite!!』や保養所を借り切って泊まり込みで行った『山梨DM林間学校』を開催されていました。」

――DM林間学校!デュエマ初の『泊まれる』大会として一躍話題になったイベントでしたね。
私も機会があったら行きたいと思って、結局行けずじまいでした。

リオサ「実はコロナ禍で泊まりのイベントが開催できなくなり、それを期に主催を引退され、後続がないのが現状です。」

――幕を降ろしたというのはそういう意味なんですね。ゴメスさんの献身があってのものだったと。

リオサ「イベントを開いてくれるだけでなく、大量のデッキを貸し出しのために用意してくれたり、遠征するための車を出していただいたりもしていました。
プレイヤーでありながら、デュエマを遊ぶ上での地域のインフラと呼んで差し支えない存在でした。」

――遊ぶ場所を作ってくれていたんですね。

リオサ「はい。山梨のデュエマを語るうえで避けて通ることはできないコミュニティリーダーでした。」

話の中では他にも、静岡や山梨のプレイヤーの昔話を聞けました(長くなるのでここでは割愛)。
かつて静岡CSの運営だった身としては懐かしいDMPの名前がたくさん出てきて嬉しかったです。

5.【まとめ】コミュニティを盛り上げるのに必要なものとは

山梨のデュエマコミュニティの歴史の流れ

A4さんとリオサさんら富士吉田のプレイヤーのお話は、それぞれを結ぶことで現在まで繋がるの山梨のデュエマの歴史を辿ることができます。

山梨のデュエマコミュニティの歴史の流れ
桃太郎決闘祭が継続的に開催される

富士吉田でのコミュニティの発展
※甲府でも並行して遊ばれる

桃太郎が閉店し、DM林間学校のようなショップでない遊び場が設けられる

遊び場が消失しコミュニティを維持するための努力がされる

コロナ禍でDM林間学校が途絶える

「幕が一度降りる」
コミュニティの中心が富士吉田から甲府に移る

コロナ明けで新規プレイヤーが増える

テーブルトップ需要と構築済みデッキの影響

山梨初のファンイベントが開催される

更なる発展

A4さんのインタビューでの『昔はガチプレイヤーが多かった』というのは、かつてイベントが精力的に開催されていた影響を見て取ることができます。

コミュニティの中心人物が、献身的にプレイヤーを育てていたことが伺えます。

コミュニティを盛り上げる『天地人』

2つのインタビューからは、地域のデュエマコミュニティを盛り上げるためには何が必要なのか伺い知ることができます。

1つ目は新商品やルール整備、イベントシステムなどの、WotCやタカラトミーといった、デュエマ公式が行う施策です。

これは質が良く安価な構築済みデッキの存在がプレイヤー増加に貢献し、ファン・イベント・サポートのような施策がゲームの遊び場として機能していることからわかります。

2つ目は、地元のカードショップの存在です。

カードを買える場所として豊富な品揃えがあり、遊ぶ場所としてスペースを提供したりイベントを開いてくれるショップは、コミュニティに欠かせません。
「近くに在る」というのも重要な要素です。

3つ目は、コミュニティを形成するプレイヤーです。

特に発信したり、他人を誘ったり、巻き込んでイベントを開いたりできるような献身的なコミュニティリーダーの存在は、盛り上がりに大きく貢献します。
インフラになれるようなプレイヤーの努力は、時に公式やカードショップの代わりにもなることが、今回の話からも伺い知れました。

この三つの要素はコミュニティを盛り上げるのに必要なもので、今後のレポートでも着目していこうと思います。

最後に

お呼びいただき、遊んでくださった地域のプレイヤーの皆様、レポートの制作に協力してくださった山梨の方々、ありがとうございました。

この全国デュエパ旅の初回に来れてよかったです!

記事に対する感想や、こういう話が聞きたい、というご要望がありましたら、X(Twitter)などで教えていただけたら幸いです。
拡散してくれると嬉しいです。

次回もお楽しみに!

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この記事を書いた人

管理者
DMEDHの設計者で、デュエパーティーの協力者
デュエマの統率者戦を楽しむ方のために様々な取り組みをしています

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