3/3,4の第11回静岡CSのサイドイベントにて、DMEDHのフリー対戦及びティーチングを開催しました。
本記事はイベントの振り返りであり、事前に行った準備と当日の動き、今後の課題を共有することで、CS等のイベントでサイドイベントとして変種ルールを導入する一助になればと思います。
■背景・目的
当サイトではDMEDHにおいて、遊んでくれているプレイヤーにとって嬉しいものや問題を解決してくれるもの、DMEDHを遊んでくれるプレイヤーが増えてくれるようなものを目指してルールの整備やデッキレシピの公開などを行っております。
それらの一環としてマッチングの改善と初心者への導入があり、静岡CS主催のThunders#36さん協力のもと本イベントを企画・実行しました。
DMEDHのイベントとして最適な形式を模索するための開発要素も盛り込んでいます。
告知の記事でも書いた通り、DMEDHは4人対戦というゲームの性質上、CSなどでデッキを持ってきてもマッチングが難しいという問題がありました。
そこでマッチングの改善のため、フライト方式のフリー対戦会を行いました。
初心者への導入の機会として、希望者にはティーチングを行えるティーチングキャラバンとしての側面を持たせました。
また、CSのサイドイベントとして導入しやすくするため、運営への負担を下げながらもイベント全体の満足度に貢献できるようにしたいという狙いもありました。
これは埼玉や京都で行わているDMEDH交流会のような単品のイベントとは異なる点と言えます。
■準備
・貸出しデッキ
DMEDHに興味があるけどデッキを持っていないという人向けに、貸し出し用のデッキをイワン君に製作してもらいました。
製作にあたり、
・高価なカードを使用しない
・複雑な動きをせず、比較的簡単に動かすことができる
・貸し出すのが煩雑な超次元を使用しない
・ルールがややこしいゴッド統率者を使用しない
など、多くの要求を満たしたデッキを4個も作ってくれました。準備にあたり、最もハードルが高かった物品です。
当日は何度も貸し出しに使用されたので、作った甲斐はあったと思います。
・簡易ルールブック
DMEDHのルールを知りたいという方向けに簡易ルールブックを製作し、受付でフリーペーパーとして配布していました。
埼玉DMEDH交流会のMerry-Riceさんが作成していたものを参考にしたもので、イベントには参加しなくてもルールブックは持っていてくれる人は結構いて、こちらも作ってよかったと思っています。
・受付用紙
参加者のハンドルネーム記入欄と、貸し出しデッキの希望欄、ティーチングの希望欄からなるシンプルなもので、参加する際に受付で記入してもらうための用紙です。バインダーに挟んで用意
・スタッフ
静岡CS本戦不参加で本サイドイベント常駐の専任のスタッフ2人と、本戦参加でドロップ次第本サイドイベントに合流の選手兼スタッフが4人という編成で、スタッフ以外にも地元の知り合いを中心に協力をいただいていました。
スタッフの役割は受付と席への誘導の他に、対戦相手が4人揃わずに待ち時間が長くなった時に対戦相手として席に着いてもらいました。
今回はやりませんでしたが、イベント自体は予選終了後なので、予選でジャッジ→予選終了後に本イベントスタッフということも可能です。
■当日の動き
1日目は予選5~6回戦の間の昼休憩に設営を行いました。
受付用机×1受付用椅子×3イベント待機用椅子×4をバックヤードより移動させて設営し、イベント対戦用テーブルには明示を貼ります。
今回イベント対戦テーブルは4席を準備していましたが、当日数が足りずに6席まで増やしました。
予選6回戦からスタートしていましたが、実際に人が集まりだしたのは全予選9回戦中の8回戦付近でした。
2日目は予選終了時から始めていましたが、1日目と参加人数に差は出ませんでした。
■結果
両日合わせて104人、複数の参加回数とスタッフの参加分を除外した人数にすると35人もの方に参加していただきました。
メインイベントの参加者が300人/日で、サブトーナメントのサイドイベントであるピノキオ杯の存在も考えると結構な方に来てもらえたと思います。
ティーチングの希望者は3人で、貸し出しデッキの希望は14回(スタッフの知り合いが個人的に借りた回数を含めるとそれの倍以上)でした。
どれだけ来るのか当日になるまで予想できず、ガラガラになることも十分想定していたため、それに比べればよい結果になったかと思います。
■課題・改善案
・イベント設計
静岡は元々DMEDHの盛んな地方で、元々対戦相手には困っていないプレイヤーもそれなりに多く、身内で十分という方にとってはランダムでマッチングする本サイドイベントにはやや嬉しさがありませんでした。
これは企画段階から懸念されていましたが、参加者の分布が不明だったこともあり成り行きで進めていました。
この方式は各地方から多くの方が集まるイベント(DMGPなど)に向いた方式であると言えます。
初心者の導入周りを強化してティーチングキャラバンとしての側面を強くする、アカレコCSで導入した名刺を使用したりしてプレイヤー同士の交流の場としての側面を強める、参加賞を設けて参加に対する付加価値を付ける(ただし参加費によるコスト増)と、今後のイベントの方向性を考えて改善する・しないを判断する必要があります。
予選終了後に交流会として受付→開始時間を合わせてスタート→1ゲーム終了後はフライト方式に切り替えとかが現実的?要検討です。
・当日の動き
フライト方式の本質的な課題でもありますが、参加者4人が揃うまでの待ち時間が長く、それまでの間待ち合い椅子に長時間拘束してしまうことがありました。
スタッフに対戦に入ってもらって待ち時間短縮に努めましたが、受付で名前を記入してもらったら待合い椅子で待ってもらわずに、4人揃った時点で会場のマイクで呼び出す方式にした方がよさそうでした。当日は使用できるマイクの数の制約もありましたが、次回からは活かそうと思います。
1日目は受付用に机を用意しましたが、2日目では既設の対戦席の流用であったため受付の位置が分かりにくかったです。また席の明示も不十分(これは静岡CS全体でも反省点として挙がっていましたが…)であり、イベント用の席と知らずにフリー席として座ってしまう方が多かったので、明示については改善が必要でした。
■まとめ
課題もありましたが、静岡CSでの本サイドイベントでは成功を収めることができました。
次回は今回の課題を踏まえてよりよいイベントにしたいと思います。