全国デュエパ旅レポートマップ

1.【旅行記】大阪へ

今回行ってきたのは大阪府です。
名古屋からは新幹線でも行けますが、ドライブしたくて車で行きました。

まずはファンイベントの前の旅行記として、立ち寄ったスポットについて紹介させていただきます!
1970年万博記念公園
今回の旅行のテーマは「大阪万博」です。
時事ネタですね。

夢洲で開催されている2025年万博は勿論ですが、そちらに行く前に55年前に吹田で行われた1970年の大阪万博の会場跡地に足を運んでみました。
太陽の塔は吹田インターチェンジ付近の高速道路沿いに車窓から遠目で見ることもできるのですが、こうして実物を近くまで見に行くのは初めての経験でした。
今見てみも色褪せない、非常に力強さを感じるデザインだと思います。

公園内にはEXPO70パビリオンという、当時の展示物や記録を閲覧できる博物館があります。
今から55年前にこんな大規模なプロジェクトが行われたことに素直に驚嘆しますし、当時を体験できた方が羨ましいなとしみじみ。

館内には大小さまざまなジオラマも展示してあります。
一見の価値あり。
2025年日本国際博覧会 (大阪・関西万博)

翌日。いよいよ夢洲の大阪万博に行きます!
今回は車で大阪に行きましたが、会場内の駐車料金が高いため、沿線の駅の近くのコインパーキングに駐めて会場までは電車で行きました。
平日の昼間なのに2分間隔で運行して流石。

夢洲駅は凄まじい人の数でした。
会場全体でとんでもない人混みでしたが、夢洲駅~入場ゲートの混雑具合は特に凄まじかったです。
駅に着いてから40分くらい並んで、ようやく入場できました。

COMMONS館

筆者はパビリオンの抽選予約が全滅したため、各国のパビリオンは順番待ちの列に並んで入場する必要があります。
そんな中でもコモンズ館は殆ど並ばずに入ることができます。

色んな国が共同で展示をしているコモンズ館ですが、満足度が高かったです。
普段ニュース等では取り扱われない、世界地図で名前を見るような国々のことを知れますし、民芸品や特産物の展示が面白かったです。
旅行に行きたい国も増えました。
また、展示スペースが狭いこともあって映像で自国を紹介をしている国が多かったのですが、紹介映像が洗練されているものが多くて、動画制作者的にはとても学びがありました。
また時間を作って映像も作りたいですね。
コモンズ館、お勧めです!
イタリア館

非常に評判がいいパビリオンということで、当日の順番待ちの列に並びました。
この日6/2はなんとイタリア共和国の建国記念日らしく、パビリオンの前ではパレードが行われていました。
運が良かったものの中々列が進まないまま3時間…ようやく入場できました。

入ってまず目に入るのは《SVA9》の模型でした。
ライト兄弟による初飛行から17年後である1920年にローマー東京間飛行をした初めての航空機であり、約3か月半という前人未到の偉業を成し遂げた機体です。

筆者は人力飛行機を設計して鳥人間コンテストに出たことがあるのですが、琵琶湖を数十秒滑空させるのにもひと労力だったことを思うと、この航空史に残る「冒険」がいかに困難に満ちたものかと思いを馳せるばかりです。

他にもファルネーゼをはじめとした彫刻の展示もあり、見ごたえ抜群でした。
イタリアには昔旅行したことがありましたが、ローマには是非とも再訪したいですね。
フランス館

コモンズ館とイタリア館に行き、大屋根リングを散歩していたらもう日が暮れてしまいました。
夜に訪れたフランス館はライトアップがお洒落。

ヴィトンをはじめとした有名ブランドの展示もあり、全体的に神秘的で、おフランスらしいハイセンスさに溢れていました。こちらもお勧めです。

個別のパビリオンこそあまり行けなかったものの、コモンズ館に浸らせてもらったこともあり、万博自体は楽しかったです。
まだ暑くならない時期に行けましたが、今行くと中々出歩くのがきつそうですね…
10/13まで開期があるので、涼しくなったらもう一度行きたいものです。
2.【イベントレポート】アステラ杯

今回は主催の三矢雪丸(以下雪丸)さんにお誘いいただきました。ありがとうございます!
デュエパ旅はお誘いいただけたら優先して伺いますので、イベント主催者の方は気軽にお声がけください。
そして今回のファンイベントの会場はなんと大学の教室です。めっちゃ綺麗。
一体どんな魔法を使ったのでしょうか…
万博記念公園からは車で10分以内と結構近かったりします。
このイベントはプレイレベル2とプレイレベル3向けを銘打っており、プレイレベル2で遊ぶ場合はイベント独自の規制リストを守る必要があります。
リストの詳細はリンク先をご確認ください。興味深いのでぜひ。

【アイテム紹介】パートナーゾーン兼名札

テーブルに置く用の名札を用意していただけました。
ハンドルネームが向かいの相手側に向いているのがポイントです。
紙に印刷した簡易的なものでもちゃんと役目を果たしてくれる(特に筆者はレポートを書くのに助かりました)ので、こういうのもお勧めです。

そして、8月からのイベントではブラッシュアップされたパートナーゾーン兼名札になるとのこと。
1ゲーム目

白単ウィリデ
紅りぃりゆうさん
青黒緑ミカドレオ
リスタさん
黒赤覇覇覇ジャオウガ
地獄万力少尉さん
青青緑スネーク
メルキス(筆者)
プレイレベル:3
レベル3を重視したイベントということですので、まずはレベル3向けデッキで遊んでみることに。
序盤は《ウィリデ・ゴル・ゲルス》の紅りぃりゆうさんと《覇覇覇ジャオウガ》の地獄万力少尉さんの激しいい盤面の取り合いから始まります。
こちらはキングアシダケによるジャンプアップには成功したものの、《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》《影速 ザ・トリッパー》《星空に浮かぶニンギョ》のようなメタシスに囲まれてスネークがなかなか始動できません。

プレイレベル3のゲームの特徴として、パートナーや踏み倒し等へのメタシステムの登場頻度が高く、大規模な攻勢を行う前にはそれらを刈り取れる軽量除去の重要度も上がっています。
この除去の採用枚数には結構悩まされているのですが、もう少し増やした方が良かったかもです。
ゲームは私がメタシスの除去に手間取っている間に落とされて、最終的にはメタを上手く乗り越えたリスタさんが《ミカドレオ》からの大型クリーチャーで勝利しました。
2ゲーム目

白青緑清永
Luis Maryさん
5色超越男
ペンペン田中さん
白緑メルヴェイユ
地獄万力少尉さん
白青ハイドロ・ダイヤモンド
メルキス(筆者)
プレイレベル:3
再びレベル3。
レベル2でも遊べるデッキですが、その際にはゲーム中に大量マナ破壊を不使用にしており、今回は解禁します。
序盤は《ポッピ・冠・ラッキー》でLuis Maryさんの《清永》が止められ、私もパートナーの《ロードリエス》を出せませんでしたが、《ミスト・リエス》が置きドローの役割を代行してくれました。
パートナーと役割が重複するカードはそれを入れるより別の役割のカードを割り当てる方が効率的なのですが、パートナーが除去されたターンやこういったパートナー対策にも対応できるような、デッキの冗長性を持たせてくれる大事ですね。

地獄万力少尉さんの《メルヴェイユ》+《アテルイ》の誰も選ばれなくなるコンボが決まりましたが、此方は《無敵城シルヴァー・グローリー》を貼って地上戦の優位を取ります。
途中《5000VT》を被弾してピンチになったりしたものの、最後は《Thank you for Duel Masters 20th!!》でエントリー・パック・ゼロの《ダイヤモンド・エイヴン》で大量打点を生成して勝利。

あと、対戦中は地獄万力少尉さんが気を遣って話しかけてくださり嬉しかったです。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
3ゲーム目

白青緑清永
イガミさん
青黒緑ミカドレオ
リスタさん
白青緑ゴルファウンデーション
イツワリーさん
青青緑スネーク
メルキス(筆者)
プレイレベル:3
再びスネークを使用
イガミさんが《邪新年 〜ENTER THE DRAGON〜》でデュエキングDREAMを開封したらなんと《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が登場。えっ4ターン目に?
都合3ターンくらい野放しになってシールド3枚のゲームに。さすがサファイア。

サファイアに焼却された《ゴエモンキー!》を《掘々人形ジェニス》でなんとか拾えたこともあり、コスト軽減クリーチャーを揃えて大量召喚。
《クイーン・オブ・ネイチャー》でマッハファイターを付与した《グランドスラム・スコーピオン》で《ダンガンテイオー》を踏み倒し、打点生成して殴り切りました。

4ゲーム目

赤単ボルシャック・カイザー
ネミさん
白赤ダイナボルト
ゆず猫さん
白黒赤ネルザ
イツワリーさん
青青緑スネーク
メルキス(筆者)
プレイレベル:2
今度はレベル2です。
写真をあまり撮れていなかったこともあり記憶が曖昧なのですが、ゆず猫さんのダイナボルトがレベル2に合わせて集中攻撃をしなかったことと、ダイナボルトでスパーク系のトリガーを仕込むことを重視したり、革命ゼロトリガーを多く採用したりと防御面がしっかりされていた印象でした。

5ゲーム目

白青赤アクターシャ
黒のライダーさん
青黒メアリー・ジェニー
エクスクラメーションさん
白黒緑パーフェクト・ワールド
メルキス(筆者)
白赤ダイナボルト
ゆず猫さん
プレイレベル:2
耐久型デッキ同士ではないのでちょっと後ろ向きのデッキでもいいかと思い選択。
黒のライダーさんが《同期の妖精》《エン・ゴルギーニ》で防護された《ボルシャック・ハイパードラゴン》という非常に止めにくい無限アタックを成立させ、負けたかと思いきや最後のシールドから来た《スローリー・チェーン》でなんとか凌げました。

このゲームもかなり熱中して写真があまり撮れていなかったのですが、すごく楽しかったです!
3.【主催インタビュー】三矢雪丸さん

イベント終了後、ファンイベントの主催者である三矢雪丸(以下、雪丸)さんにお話を伺う機会をいただきました。
雪丸さんは滋賀や大阪で活動される、第九期の認定ジャッジでもあります。
今回は大阪のお好み焼き店にて、お食事をご一緒しながら、イベントへの想いや裏側について語っていただきました。

筆者(手前)が特選ミックス焼きで、雪丸さん(奥)がもちチーズ焼き
とてもうまい!
※注意点として、6/27に行われた公式HPでのプレイレベルの説明文の追記が行われる前の時系列であることにご留意ください。

大阪のデュエパ事情
――よろしくお願いします。本日はイベントにお誘いくださりありがとうございます。
雪丸「こちらこそ。来ていただきありがとうございます。」
ーー早速ですが、デュエパーティーに対する思いを教えてください。
雪丸「いつも楽しませていただいていますし、寧ろデュエパのお陰で活動させていただいているようなものです。
プレイヤーとしてはほぼ引退していまして、ジャッジとしての活動が主です。」
ーー今回のアステラ杯、独自の規制リストなど、力の入れようが伝わってきました。
雪丸「イベント概要にはレベル2・3向けと書いており、実際にその形で開いていますが、元々はレベル3のみのイベントとして企画していました。
ーーレベル3「ガチ」向けですか。どういった経緯でしょうか。
雪丸「あくまで私の体験した範囲ですが、大阪のデュエパは、かなりの頻度でレベル2で行われています。レベル3でゲームを始めようとすることが敬遠されているようにも見えます。」
ーーそうなんですか。大都市の方が競技層がアクセスしやすいので、地方よりレベル3が増えやすいと思っていましたが、逆なんですね。」
雪丸「もう少し踏み込んだ話をすると、レベル3を名乗ることが敬遠されているだけで、実態はレベル2で合意したゲームを始めるとロックカードやアルキングの様な、レベル3で遊ぶことが妥当と思われるようなデッキを持ち込む人が結構いました。」
ーーなるほど、ミスマッチが起こりやすいと。
雪丸「ですので、レベル3向けと銘打つことで、レベル2のゲームで起きるミスマッチを無くしたイベントにすることを狙いました。」
レベル3向けイベントの良さ

ーー雪丸さんご自身もレベル3を?
雪丸「はい。元々、ゲームを抜け道的に解いたり、論理的に破壊するのが好きなんです。
(通常のデュエル・マスターズと比較して)バグ寄りの挙動が多くて、それが許容されているレベル3でよく遊んでいます。
あと、ゲーム時間の短さも気に入っています。
レベル2のゲームは長くなることがあるので、さっくり終わるのが好きです。」
ーーなるほど。
雪丸「イベント主催者としては、ゲーム時間が短いとフライト式対戦と相性が良くて、対戦を回しやすいというメリットもあります。
結果対戦回数が増えるので、参加者も満足しやすいのかなと。」
ーー確かに、普段のファンイベントよりも対戦回数は多かったですね。
雪丸「また、先ほど言ったように地域的にレベル2の対戦でレベル3向けのデッキを持ち込むケースが多いので、レベル2の方ではイベント独自の規制リストを設けています。
これによってレベル2の対戦におけるミスマッチを防止しています。」
ーーこの手のリストは作るのも管理するのもさぞ大変かと思いますが。
雪丸「リストは秋桜デュエマ交流会さんや、ドラゴンスター神戸三宮さんのものを参考に作りました。
本来こういうものはない方がいいとは思いますが、ミスマッチが起こるなら必要だと思います。」
ーーなるほど。其方のイベントにも伺ってみたいものですね。
4.【まとめ】
雪丸さんからのインタビューでは、氏自身がレベル3を重視しているのは勿論ですが、何より地方特有の問題への苦慮が伺えます。
ミスマッチの多さはプレイレベルの表記の曖昧さ(柔軟さの裏返し)に構造的な要因があり、それは必ずしもデメリットになるわけではないことはこれまでのデュエパ旅でもわかりますが、地域によってはこういった事例も見てとれます。
デュエマ公式や当サイトもミスマッチの低減には取り組んでいますが、今回は地域コミュニティレベルでの活動を紹介させていただきました。
デュエパ旅では、こういったコミュニティの問題解決へのアプローチを共有して、イベント主催者の助けになれることを目指しています。
最後に

遊んでくださった地域のプレイヤーの皆様、レポートの制作に協力してくださった方々、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!